ＩＭＦ専務理事、「アメリカとＥＵの貿易戦争に勝者は存在しない」

ＩＭＦ国際通貨基金のラガルド専務理事が、アメリカとＥＵの貿易戦争に勝者は存在しないと警告しました。

ロイター通信によりますと、ラガルド専務理事は７日水曜、貿易戦争に勝者は存在せず、輸入関税を引き上げるアメリカの行動にほかの国々が対抗策をとった場合、世界経済に大変深刻な結果を引き起こすとしました。

また、もしほかの国がアメリカの措置に報復措置をとった場合、世界経済に深刻な結果がもたらされることになり、カナダや、ドイツをはじめとするヨーロッパ諸国は、どの国よりもその影響を受けることになるとしました。

アメリカのトランプ大統領は、今月1日、アルミニウム輸入政策はアメリカの国内生産に打撃を与えているとして、鉄鋼製品とアルミニウム製品にそれぞれ２５％、１０％の輸入関税をかけることを決定しました。

ＥＵ諸国は、その後、厳しい対抗措置をとるとして、アメリカを脅迫しました。