国連事務総長、イエメンの現実を無視し、サウジアラビアの10億ドルの支援金提供に謝意を表明
3月 28, 2018 18:03 Asia/Tokyo
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グテーレス事務総長とムハンマド皇太子
国連のグテーレス事務総長が、サウジアラビアのムハンマド皇太子との会談で、4年間にわたりイエメンの人々が侵害され、彼らが苦難を受けてきた事実を無視しながら、サウジアラビアとアラブ首長国連邦の10億ドルの支援金提供に感謝の意を述べました
AP通信によりますと、グテーレス事務総長は、27日火曜、ムハンマド皇太子と国連本部で会談しました。
グテーレス事務総長はこの会談で、「国連は政治的な解決法を整え、イエメンの人々の苦しみを終わらせる用意がある」と語りました。
また、グテーレス事務総長は、10億ドルのわずかな支援金に比べ、イエメンの罪のない人々に対する空爆のためにアメリカ・イギリスと数千億ドルの莫大な額の武器契約を締結したムハンマド皇太子に対し、この支援について、来週スイス・ジュネーブで行われるイエメン人道問題に関する会合で発表することを約束しました。
これ以前にも、国連のパン事務総長が、サウジアラビアの支援により、子供を殺害する国のリストからサウジアラビアを除外しました。
サウジアラビアはアメリカやそのほかの同盟国の支援を受けて、2015年3月からイエメンに対する軍事侵攻や全面的な封鎖を行っています。
この戦争で、これまでイエメン人1万4千人が死亡、数万人が負傷し、数百万人が住む家を失っています。
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