ヒューマンライツウォッチ関係者、「カショギ氏の事件は、サウジアラビアの独裁の象徴」
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ヒューマンライツウォッチ
国際人権団体ヒューマンライツウォッチが、サウジアラビアの体制批判的なジャーナリスト、カショギ氏の事件は、この政権の問題と、その首脳陣の頑迷さをあらわすものだとしました。
アルジャジーラテレビによりますと、ヒューマンライツウォッチのワシントン事務所のサラ・マーゴン所長は、18日木曜、「カショギ氏とムハンマド皇太子、サウジアラビアの将来」という会合で、「カショギ氏の問題は、最も重要なサウジアラビアの問題を浮き彫りにした。カショギ氏の殺害は、サウジアラビアにおける独裁や頑迷さを物語っているからだ」と語りました。
また、「確かに女性の車の運転やスポーツは好ましいことかもしれないが、サウジアラビアの政府関係者はこの国の最も重要な問題に留意していない」と述べました。
さらに、サウジアラビアの政府関係者は反対派が活動することを許さず、あらゆる抗議を弾圧しているとしました。
マーゴン所長は、西側や人権機関が、サウジアラビアのムハンマド皇太子と、サウード政権をよく見せようとする彼の努力に騙されていることを認めました。
また、サウジアラビアのシーア派弾圧に触れ、シーア派の人々は、サウジアラビア人として大変困難な状況に置かれており、シーア派が住む村は破壊され、宗教的な行事も行えず、また、国政に参与することも許されていないとしました。
サウジアラビアの体制に批判的なジャーナリストだったカショギ氏は、今月2日、トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館に入った後、行方がわからなくなり、数日後、トルコ政府とメディアは、カショギ氏がサウジアラビア総領事館で凄惨な形で殺害されたと発表しました。
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