アルゼンチンが、国際人権団体の対サウジ皇太子提訴に向けた手続きを開始
アルゼンチン検事総長が、人道に反する行為を理由としたサウジアラビアのムハンマド皇太子に対する国際人権団体ヒューマンライツウォッチの提訴に向けた手続きを開始しました。
アラビア語のニュースサイト、ライ・アルヨウムによりますと、ヒューマンライツ・ウォッチは29日木曜、ツイッターで「正義は近い」と題した声明を発表し、「アルゼンチンのRamiro Gonzalez検事総長は、Ariel Lijo判事に対し、イエメンにおけるサウジアラビア主導のアラブ連合軍の戦争犯罪に関して捜査するよう求めた」と表明しました。
アルゼンチン検事総長の捜査のもう1つの主軸は、サウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏殺害へのムハンマド皇太子の関与です。
ヒューマンライツ・ウォッチは、「アルゼンチンの検事総長は、同国のホルヘ・マルセロ・フォリー外相に対し、ムハンマド皇太子の外交面での状況に関して質問した」としています。
一方で、戦争犯罪や人権侵害を理由とした、アルゼンチンでのムハンマド皇太子への提訴の審理に近いある筋は、アルゼンチンでの司法機関におけるこの提訴の審理プロセスが続くものと予想しています。
ムハンマド皇太子は28日水曜、G20主要20カ国地域サミットに出席するため、アルゼンチン・ブエノスアイレスに到着しました。
ヒューマンライツ・ウォッチは今月26日、アルゼンチン憲法における国際司法の優位性という原則に基づき、ムハンマド皇太子の刑事訴追を要求しています。
アルゼンチン憲法は、戦争犯罪や拷問などに関する国際司法の優位性を正式に承認しています。
これに基づき、アルゼンチンの司法当局は、犯罪者や犠牲者の国籍やその犯罪の発生場所のいかんを問わず、その犯罪に関する捜査を行い、被告人の訴追・裁判の実施が許されています。
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