視点;エジプトで再燃した国民の抗議運動
9月 28, 2019 20:23 Asia/Tokyo
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エジプトで再び国民の抗議運動
エジプトで、ムバラク独裁政権の打倒につながった市民運動から8年が経過した現在、再び市民が政治、経済、社会的な困難に抗議の声を上げて街頭に繰り出し、現職のシシ大統領の辞任を求めました。
人権活動家らの報告によれば、これまでにエジプトの各都市において数百人の抗議者が逮捕、拘束されたということです。
シシ大統領は2014年、モルシ前大統領に対するクーデターの後、強権的な選挙により政権を掌握しました。
現在の抗議行動の原因
1.シシ大統領は就任当初から、抗議者に対する弾圧的な政策や暴力を踏襲しています。反対派の弾圧や逮捕の増加、長期にわたる拘束、そして多数の人々に対する死刑・終身刑の判決、国内の各刑務所の劣悪な状況、モルシ前大統領など政治家やその子息らの謎めいた死、これらはシシ大統領に対する不満や抗議に追い討ちをかけました。
2.シシ大統領の経済分野での行動も、エジプト国民は納得していません。
3.シシ大統領を初め、政府閣僚メンバーの一部による、経済・政治面での大規模な汚職の発覚も、同政権に対する国民の怒りを煽りました。
エジプト国民は、正義と民主主義、政治・民生面での自由の確立、経済状況の改善といった理念を追求しています。これらに関して、エジプト国民の見解からすれば、シシ大統領の辞任は同国での政治、社会、経済分野での変革の第一歩とみなされているのです。
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