米下院が、大統領の権限制限法案の採決へ
(last modified Thu, 09 Jan 2020 10:50:43 GMT )
1月 09, 2020 19:50 Asia/Tokyo
  • アメリカ下院
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アメリカ下院が9日木曜、同国大統領の軍事上の権限を制限する法案を採決にかける予定です。

イルナー通信によりますと、ペロシ米下院議長は8日水曜夜、声明を発表し、「今月3日、わが国のトランプ政権は挑発的で行過ぎた軍事攻撃において、イランの上級軍司令官を攻撃対象にし、暗殺した」と語りました。

この声明ではまた、「議会への諮問なしに行われた米大統領府のこのような行動は、西アジア地域にイランとの緊張を拡大させることになった」としています。

ペロシ下院議長はさらに、「イラク・バグダッド空港付近でイランのソレイマーニー司令官および同行者らを暗殺した米政府の行動が、西アジアに駐在する米外交官や軍人の生命を現在危険にさらしている」と非難しました。

ペロシ下院議長のこの声明が出されたのは、トランプ政権の上級幹部らが同国議会のリーダーらとの会議で、ソレイマーニー司令官の暗殺を正当化しようとした数時間後のことでした。

この会議に出席していた一部の上院議員らは、大統領の説明は満足できるものではなかったとしています。

イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官は3日金曜未明、イラク民兵組織ハシャド・アルシャビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官及びほかの8名とともに、イラク・バグダッド空港付近で米軍の空爆を受け殉教しました。

ソレイマーニー司令官は、イラク政府の正式な招聘により同国を訪問していました。

ソレイマーニー司令官とアルムハンディス副司令官は、西アジア地域のISISを初めテロ組織やタクフィール派組織との戦いに大きな功績を上げた人物でした。

イランイスラム革命防衛隊は8日水曜未明、同防衛隊ソレイマーニー司令官暗殺への返答として、イラク西部にある米軍基地に向けて数十発のミサイルを発射し、厳しい報復を実施しました。

同防衛隊内の情報筋は、この凄まじい報復攻撃により、少なくとも80人の米軍テロリストが死亡、他およそ200人以上が負傷したとしています。

 

 

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