核合意の紛争解消システムが、アメリカ大統領のヨーロッパへの圧力により始動
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トランプ大統領
アメリカ・トランプ大統領が、欧州車への関税賦課を示唆し、欧州諸国を脅迫しました。
15日水曜のアメリカの新聞ワシントン・ポスト紙は、ドイツ、フランス、イギリスがイランの核合意違反を主張する1週間前に、トランプ大統領は欧州車への課税を決めたことでヨーロッパ諸国を脅迫し、それによりこの3カ国の当局関係者がショックを受けた、と報じました。
ワシントン・ポスト紙はヨーロッパ当局者の話として、「トランプ大統領は、ヨーロッパ諸国に対する脅迫的なメッセージの中で、もしこれらの諸国がトランプ大統領の反イラン政策に従わず、紛争解消システムを発動しなければ、アメリカは欧州車に25%の関税を課すとして脅迫した」としました。
トランプ大統領からの圧力を受け、イギリス、ドイツ、フランスの核合意加盟欧州3か国は声明を発表し、イランが核合意に反しているとして、核合意の紛争解消システムを発動しました。

イギリス、ドイツ、フランスは、アメリカの離脱を受けて自らの核合意の責務を実施できなかったことには触れず、紛争解消システムの発動はイランが核合意内の責務の縮小のために行った措置の結果である、と発表しました。
イランのザリーフ外相は15日水曜、ヨーロッパ諸国の核合意に対する責務不履行を指摘し、核合意の将来はイランではなく、ヨーロッパの3カ国にかかっていると強調しました。
ザリーフ外相は、核合意でのアメリカの破壊的な政策へのヨーロッパ諸国の従属を批判し、世界最大の経済(欧州連合)が過剰な要求に押されて、自らの義務に違反することを許可したと主張しました。
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