ルーブル美術館が休館 職員がストに参加
フランス・パリにあるルーブル美術館が、職員らがストライキに参加したことから、休館になりました。
イルナー通信によりますと、17日金曜、ルーブル美術館の職員らは美術館の入り口前に集結し、一般来館者の入場を妨げました。
仏の報道各社の発表によりますと、同国ではその他文化関連部門の職員らも同日、ルーブル美術館職員の抗議行動に加わったということです。
フランスでは昨年12月、数千人の教職員や労働者らが、同国マクロン政権による年金制度改革に抗議し、ここ数十年で最大規模のゼネストに突入しました。
加えて同国では1年以上前から、「黄色いベスト運動」が毎週土曜に開催されてきました。18日は通算62回目となる黄色いベスト運動が複数の大都市で開催されました。
同国では、これまでの「黄色いベスト」運動で少なくとも11人が死亡、およそ1万4000人の負傷者や逮捕者が出ています。
この抗議行動は当初、マクロン大統領による燃料税の引き上げなど経済政策への抗議行動として始まりましたが、その後、同大統領の辞任要求に発展しています。参加者らは、マクロン大統領の政策で仏市民の生活が圧迫されているとして、同大統領の辞任を求めています。
仏世論調査会社オドクサが、同国のラジオとル・フィガロ紙向けに行った世論調査の結果、国民全体の4分の3がマクロン大統領の政策に不満を抱いていることがわかりました。
フランスの非政府系筋は17日金曜、「黄色いベスト運動と年金制度へのストライキで、これまでにフランス経済には直接的に30億ユーロ、また間接的に数百億ユーロもの損害が出ている」と伝えました。
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