新型コロナウイルス
国連事務総長、「国際社会は新型ウイルス対策でイランと協力すべき」
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国連のグテーレス事務総長
国連のグテーレス事務総長が、新型コロナウイルスへの対処に取り組んでいる国々への制裁を解除すべきだとした、バチェレ国連人権高等弁務官の声明を支持し、すべての国がウイルス対策でイランに協力するよう求めました。
イルナー通信によりますと、国連のドゥジャリク事務総長報道官は24日火曜、米ニューヨークで記者会見し、イランとベネズエラに対するアメリカの制裁を解除すべきだとしたバチェレ弁務官の発言を取り上げ、「グテーレス事務総長は国連加盟国に対し、この危機的な時期において努力するイランにより一層の効果がもたらされるよう必要なサポートを求めた」と強調しました。
また、グテーレス事務総長がイランのザリーフ外相と電話会談したことを説明し、「事務総長は、イランへの医療関連機器、物資の送付が他国と比べ極めて困難になっていることを完全に理解している」と述べました。
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、バチェレ弁務官は24日、声明の中で米国がイラン制裁を解除するよう求めました。
この数週間でイランや世界各国で新型コロナウイルスが急速に感染拡大していることから、国際機関以外にもトルコ、パキスタン、ロシア、中国などの政府関係者の多くが米国に対し、イランへの一方的かつ違法な制裁を解除するよう要請しています。
米国が科す制裁は医薬品や医療機器、その他の基本的な必需物資も対象とされ、新型コロナウイルス感染者を初めイラン国民に大きな問題を引き起こしています。
しかし、米トランプ大統領は今月20日、イラン制裁の解除は行わないと表明しました。
米国はイラン制裁の解除を求める国際社会の要求をよそに、過去数日間に新たにイランの複数の企業と個人を制裁対象に加えています。
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