米国が、香港との受刑者移送条約を一時停止
8月 20, 2020 18:48 Asia/Tokyo
-
米国と中国の国旗
米国と中国の間の緊張が続く中、米国は、「香港国家安全維持法」の施行により、同地域との受刑者移送条約を停止する、と発表しました。
イルナー通信によりますと、この条約は米国と香港の間の二国間条約の1つでしたが、トランプ米大統領は、中国全人代で香港の自治権を奪う香港国家安全維持法が成立したため、この条約を一時停止した、と述べています。
米国は先月14日、「香港は米国との関係において、もはや特別な条件や特権を失った。今後は中国と同様に対応する。その理由は、香港の国家治安維持法がこれらの条件を変更したためである」と表明しました。
この数週間で、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、ドイツ、フランスの各国全てが、香港との間の受刑者移送条約を停止しています。
また中国は、この法律の承認の目的が政権転覆を狙う扇動者やテロリスト、および分裂主義者への対抗にあると強調し、これらの諸国に対し、中国の内政の一部である香港内政への干渉を停止するよう求めています。
香港国家安全維持法は、去る6月30日、第13回NPC全国人民代表大会常務委員会にて全会一致で承認されました。
香港は1842年から1997年までイギリスの植民地支配下にありましたが、1997年に中国に返還されました。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj
タグ