国連事務総長が、コロナワクチン生産・分配における一部の国の自国優先行為に関して警告
12月 10, 2020 20:26 Asia/Tokyo
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グテーレス国連事務総長
グテーレス国連事務総長が、新型コロナウイルス用ワクチンの生産と分配における、一部の富裕国の自国を優先する利己的な行動に関して警告しました。
スペインのエフェ通信によりますと、グテーレス事務総長はコロナワクチンの生産と入手をめぐり、我先にと先を争っている一部の国の行動に遺憾の意を示し、「今日我々が目の当たりにしているのは、一部の国が自国民のためだけにワクチンを入手・確保しようと躍起になっている実状だ」と述べています。
また、ワクチンの生産と入手に関して自国のみを考え行動する傾向について、一部の富裕国に苦言を呈し、世界の指導者が『公共の品』としてワクチンの問題に対処する必要性を提起しています。
グテーレス事務総長はこれ以前にも、「コロナワクチンの製造が成功した場合、これは全世界の全ての人々に行き渡る必要がある」としていました。
さらに、国連人権理事会も既に、各国によるコロナ問題調査の責務に関する決議を採択し、コロナワクチンが世界の全市民に入手可能とする必要性を強調しています。
こうした報告が発表される一方で、トランプ米大統領は、米国民が優先的にワクチンを接種できるよう、差別的な命令を発しています。
現時点で世界でのコロナ感染者の累計数は6900万人以上、そしてコロナ感染による死亡者数も合計157万6000人を超えています。
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