イラン紙、「9.11テロ関連の機密文書の公開は、米とサウジの関係に影響」
(last modified Tue, 26 Apr 2016 11:19:43 GMT )
4月 26, 2016 20:19 Asia/Tokyo
  • イラン紙、「9.11テロ関連の機密文書の公開は、米とサウジの関係に影響」

2001年のアメリカ同時多発テロに関する機密書類の公開が、アメリカとサウジアラビアの関係に影響を及ぼしています。

テヘラン発行の新聞イランは26日火曜、記事において、2001年の同時多発テロに関する報告書のうち、機密とされている28ページ分が公開されなかったことに触れ、「この機密部分の公開を要求する声が高まっており、同時にサウジがこのテロにおける自国の関与を隠蔽しようとしているとの見方が、以前のどの時期にも増して強まっている」と報じました。

この新聞によりますと、同時多発テロへのサウジの関与が暴露される可能性が浮上したことは、アメリカのオバマ大統領による最近のサウジアラビア訪問にも大きく影を落としており、サウジアラビアの政府関係者は、アメリカ議会で9.11テロへの関与の疑いでサウジを相手取り提訴する法案が可決された場合には、7500億ドル相当の自国の在米資産を米国外に持ち出す、として脅迫しています。

イギリスの新聞インディペンデントは最近、「2003年当時のアメリカ民主・共和両党で結成された、9.11テロ関係の調査委員会による800ページに渡る報告書のうち、28ページが安全保障上の理由から公開されなかった」と報じました。

これらの文書は、アメリカに当時9.11テロの主要因子を支援するサウジアラビア系のネットワークが存在していることを白日の下にさらすことになります。

9.11テロに関するアメリカ議会の法案は、このテロの犠牲者に対しサウジアラビアを相手取ってアメリカの裁判所に提訴する許可を与えるものです。