在仏イスラム教徒らが、コロナ関連規制のもとで断食を決行
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コロナ関連規制のもとでの断食
フランスをはじめとする世界各国のイスラム教徒らが、昨年に続いて今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のための制限のもとで、イスラムの断食月・ラマザーン月を過ごしています。
フランス通信は報告の中で、同国内でのラマザーン月の開始を報じるとともに、国内のイスラム教徒の状況と、コロナ蔓延に伴う保健衛生上の制限を受けた中でのラマザーン月の式典の開催状況を取り上げました。
また、「フランスでは夜7時以降の夜間外出禁止令により、例年より今年ラマザーン月の独自の活気が少なくなっているが、この月の伝統慣習は今なおイスラム教徒の間に存続している」と報じています。
さらに、集団礼拝をはじめとするラマザーン月独自の宗教儀礼開催の可能性に関しても、「昨年・2020年と同様に、祈りと他人を助ける月としてのラマザーン月は今年も、一連のコロナ関連制限に遭遇している。このため、往来禁止令や夜7時以降のモスクの閉鎖などにより、集団礼拝やそのほかの宗教的儀礼の開催の可能性はない」と報じました。
続けて、「宗教関連当局もイスラム教徒らに対し、ラマザーン独自の日没後の夕食エフタールの配布を目的とした、公共の場での集まりごとを固く禁じている」としています。
そして、最近、ラマザーン入り目前にフランス西部レンヌ市内のあるイスラム文化センターが襲撃されたことに触れ、これをイスラム教徒に対する人種主義的行為だとしました。
最近、人種主義者らがレンヌ市内にあるアヴィセンヌ・イスラム文化センターを襲撃し、壁に預言者ムハンマドに対する侮辱的なスローガンを殴り書きするという事件が発生しています。
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