キッシンジャー米元国務長官が、「米中関係の緊迫化は大きな危険」
May 01, 2021 20:40 Asia/Tokyo
米国務長官を歴任したヘンリー・キッシンジャー氏が、「アメリカと中国の間の緊張は、全世界を脅かすことになる」として警告しました。
フランス通信によりますと、キッシンジャー氏は30日金曜、アメリカと中国の間の緊張を脅威だとし、「中国との対立はアメリカ、そして世界にとって最大の問題である。それは、我々がもしこの問題を解決できなければ、全世界が米中の間に起こるであろう冷戦に巻き込まれることになるからだ」と述べています。
また、「米国と中国における核技術と人工知能の進歩は、この脅威を数倍にも増大させている。したがって、先端技術を持つ大国間の軍事紛争は特に大きな脅威だといえる」としました。
さらに、「中国は、いまや一大経済大国であり、また一大軍事大国にもなりつつある」と語っています。
アメリカはこれまで何年もの間、中国を米国の利益に対する脅威の筆頭とみなしており、その経済成長に苛立ちを募らせています。
米のアジア戦略の重心は中国のけん制におかれており、米国はその実現のための複数年計画として、中国をけん制するためなら西アジア駐留米軍を可能な限り減らすしてもよいと考えています。
米中関係は最近数ヶ月間、特に通商や安全保障、新型コロナウイルスのパンデミック、香港と台湾への内政干渉をめぐり悪化しています。
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