米前政権が、駐イラク米軍基地攻撃の報道を検閲か
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トランプ前大統領時代の米国防総省のある報道官によりますと、当時アメリカ政府は国防総省に対し、駐イラク米軍基地へのイランのミサイル攻撃による脳障害関連の報告を矮小化し、このニュースの発表を意図的に遅らせようとしていたということです。
(last modified 2025-06-22T07:17:28+00:00 )
9月 09, 2021 19:55 Asia/Tokyo
  • 駐イラク米軍基地攻撃
    駐イラク米軍基地攻撃

トランプ前大統領時代の米国防総省のある報道官によりますと、当時アメリカ政府は国防総省に対し、駐イラク米軍基地へのイランのミサイル攻撃による脳障害関連の報告を矮小化し、このニュースの発表を意図的に遅らせようとしていたということです。

イギリスの新聞ガーディアンによりますと、トランプ政権時代に国防総省報道官を務めたアリッサ・ファラー(Alyssa Farah)氏は、「問題の攻撃で何の被害もなかったとするトランプ氏の最初の主張の後、ホワイトハウスは私に対し、この攻撃での兵士らへの被害の程度を、頭痛やそれほど重要でない症状だと報じるよう求めた」と語りました。

この報道によりますと、最終的には、2020年1月8日に実施された2箇所の駐イラク米軍基地へのミサイル攻撃で、少なくとも100名以上の米兵が脳障害を起こしていたことが判明しました。

また、ガーディアンによりますと、このミサイル攻撃で被害を受けた米兵のうち、およそ80%が数日中に任務に復帰できたものの、数十人が治療のためドイツに、またその後アメリカへの移動を余儀なくされています。

ファラー氏はまた、あるインタビューで「この攻撃は、自分自身の人生で最も甚大な数時間だった」と語りました。

昨年1月8日未明、イランイスラム革命防衛隊は、同隊ゴッズ部隊の故ソレイマーニー司令官が米テロリスト軍に暗殺されたことへの報復として、数十発のミサイルにより、駐イラク・アサド米空軍基地を攻撃しました。

この攻撃後に公開された航空衛星動画からは、同基地の多数の箇所が上空から非常に正確に攻撃されたことが判明しています。

この攻撃後にトランプ前大統領が、「全てはうまく行っている。米軍兵に全く被害は及んでいない」と主張した一方で、国防総省はその後数週間にわたり、五月雨式にこの攻撃による被害状況の統計を発表しました。

最近、アメリカのあるテレビ局は、イランのミサイル攻撃時にこの基地に駐屯していた米兵の一部とインタビューを行い、その攻撃と被害の規模の大きさを明らかにしています。

 

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