アメリカ上院、同時多発テロへの関与でサウジ政府を提訴する法案を可決
May 18, 2016 22:20 Asia/Tokyo
アメリカ上院で、2001年の9.11同時多発テロの被害者や遺族がサウジアラビア政府に対する提訴を行い、賠償を請求できる法案が可決されました。
ロイター通信によりますと、17日火曜、アメリカ上院で全会一致で可決されたこの法案は、テロ支援者に対する正義に関する法とされています。
この法案がアメリカ下院で通過し、オバマ大統領がこれを承認すれば、同時多発テロへのサウジの関与を証明するために、アメリカの連邦裁判所に訴える裁判を起こす可能性が整います。
一部の文書によりますと、サウジアラビアは同時多発テロの主犯格として訴えられているということです。
この同時多発テロに関与した19人のうち、15人はサウジアラビア国籍を持っていました。
サウジアラビアは、全面的に同時多発テロへの関与を否定しています。
アメリカ政府は、サウジ政府を提訴するこの法案に反対するとしています。
アメリカのアーネスト・ホワイトハウス報道官は、アメリカ上院が可決した法案に関して、深刻な懸念が存在するとし、記者団の前で、「オバマ大統領がこの法案を承認するかどうかは予測不可能だ」としました。
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