ウクライナ危機;ロシアが安保理決議案に拒否権行使、中国「冷戦思考は放棄すべき」
(last modified Sat, 26 Feb 2022 09:34:15 GMT )
2月 26, 2022 18:34 Asia/Tokyo
  • 25日金曜に開かれた国連安保理
    25日金曜に開かれた国連安保理

ウクライナ攻撃を非難する国連安保理決議案に対してロシアは拒否権を行使しました。一方、中国は「現在の危機の解決のためには冷戦思考を放棄すべきだ」としました。

25日金曜に開かれた国連安保理で、「ロシアの対ウクライナ攻撃」を非難する決議案は11カ国が賛成、中国、インド、UAE・アラブ首長国連邦が棄権しました。ロシアはこれに対し拒否権を発動しました。

国連安保理決議が可決されるためには、非常任理事国15カ国のうち、少なくとも9カ国の賛成が必要な上、常任理事国5カ国すべてが賛成しなければいけません。

ロシアのネベンジャ国連大使はこの日の理事会で、この決議案が「反ロシア的」であるとして反対の票を投じました。その上で、「ロシアはウクライナとは戦争をしていない。ドンバス地域住民の保護とウクライナのナチス化阻止のための作戦を行っているだけである」と強調しました。

一方、IRIB通信によりますと、中国の張軍国連大使は、アメリカとアルバニアが提出した今回の決議案に棄権票を投じた後、「すべての国連加盟国の主権と領土一体性が尊重されねばならない」と述べました。

その上で、「ウクライナ危機の解決のためにあらゆる努力がなされるべきだ。過去にとらわれた思考による間違った行動を阻止し、危機の拡大に手を貸してはならない」としました。

西側諸国が安保理決議可決に失敗したことを受け、西側諸国やその同盟国が大半を占める51カ国は、ロシアによる対ウクライナ攻撃を国連総会の場で追及していくと表明しました。

 


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