蘭、「ロシア産石油・ガス依存からの即時脱却は不可能」
(last modified Mon, 21 Mar 2022 15:42:07 GMT )
3月 22, 2022 00:42 Asia/Tokyo
  • マルク・ルッテ・オランダ首相
    マルク・ルッテ・オランダ首相

マルク・ルッテ・オランダ首相が、ロシア産の石油と天然ガスへの依存を即時断ち切るのは不可能だとしました。

オランダを含むEU諸国は、自らのガス需要全体の40%をロシアに頼っています。

こうした中、ロシアはウクライナ危機をめぐる西側諸国の対ロシア制裁への報復として、EUの石油制裁に対し主要な移送パイプラインのひとつのガス移送の停止に踏み切るだろうとして脅迫しました。

ロイター通信によりますと、ルッテ首相はリトアニア訪問の中で記者団に対し、「EUは、自らが必要とするエネルギーの確保に当たって、今なおロシアの石油と天然ガスに大きく依存しており、これを今すぐ断ち切ることはできない」と述べています。

また、リトアニアのギターナス・ナウセーダ大統領との会談後、「東西ヨーロッパにある製油所の多くが、今なおロシアに完全に依存しており、天然ガスに関してはさらに強い依存状態にある」としました。

21日月曜のEU外相会合においては、ロシアの石油と天然ガスに対する制裁が検討されます。

バルト三国とされるエストニア、ラトビア、リトアニアは、ロシアの石油に対する制裁を求めています。

こうした中、ドイツは「性急な措置はいずれも、ヨーロッパにおけるエネルギー価格の高騰を招くだろう」として警告しました。

プーチン・ロシア大統領の話では、同国の軍事作戦の目的はあくまでもウクライナの非軍事化および、同国からのナチ排斥だということです。

ウクライナに対するロシアの攻撃の中、アメリカおよび、日本などのアメリカの同盟国は、対ロシア制裁行使により、ロシアの一連の行動に反発しました。

 


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