米国務省報道官、「ウクライナでの化学兵器使用を確認せず」

米国務省のプライス報道官は１１日、ウクライナのマリウポリでの化学兵器の使用は確認していないと述べました。

米ＣＮＮによりますと、この発言の一方で、米国はこれまで、ウクライナの人々に対して、ロシアがマリウポリで化学物質を使用する可能性があると警告していました。

プライス報道官は、マリウポリのウクライナ軍や民間人を弱らせたり行動不能にしたりしようとする取り組みの一環として、ロシアが催涙ガスと他の化学物質を混ぜるなどして、化学物質を使用する準備を進めている可能性があるとの、信頼できる情報を入手していたと述べました。また、ウクライナ側とは情報共有を行っており、正確には何が起きたのか見極めようとしているということです。

１１日には、マリウポリで何らかの化学物質による攻撃が行われた可能性があるとの情報が浮上し、ゼレンスキー大統領は、そうした可能性を真剣に受け止めるべきだとの考えを示していました。ただしマリウポリ当局者は、化学物質による攻撃はまだ確認されていないとしています。

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