米国務長官、ウクライナでの化学兵器の使用は「確認できず」
4月 13, 2022 18:41 Asia/Tokyo
-
米国のブリンケン国務長官
米国のブリンケン国務長官は13日水曜までに、ウクライナで化学兵器が使われたかどうかについて確認できていない、としました。
米CNNによりますと、その一方でブリンケン氏は矛盾した文言を表明し、ロシア軍が暴動鎮圧用のさまざまな化学物質を使用する可能性があるという信頼できる情報を米国が入手していたとも述べています。
ブリンケン氏によれば、その中には、ウクライナ・マリウポリ制圧のための攻勢の一環として、同国の兵士や民間人を弱らせたり行動不能にしたりするための強力な症状を引き起こす、化学物質と催涙ガスを混ぜたものに関する情報もあった、ということです。
ブリンケン氏はまた、実際に何が起きたのかについて見極めるためにパートナーと直接対話している、としました。
米国務省のプライス報道官は12日火曜、米国がウクライナに対して、化学兵器使用の可能性から自身を保護するための装備を提供したことを明らかにしています。
プライス報道官によりますと、米国は、ウクライナが行う化学物質の使用の可能性についての調査について、支援する準備を進めているとされています。
マリウポリの一部で化学物質が関与した攻撃が行われた可能性がある、との報告が出ている一方で、マリウポリ当局はそうした攻撃について確認できていないとしています。
一方で、ロシア政府は数週間前から、ウクライナへの化学兵器による攻撃はウクライナ側による自作自演の可能性があると警告しています。
ロシアのオレグ・シロモロトフ外務次官も、「在外ウクライナ政府代表機関は、ロシア軍と戦うための傭兵の雇い入れに熱を上げている」と表明しています。
タグ