スウェーデンで、コーラン焼却事件への抗議行動が継続
スウェーデン・ノルコビング市で、コーラン焼却事件への抗議行動が続いています
トルコのテレビ局TRT Worldは最近、スウェーデンでイスラム教徒の聖典コーラン焼却する様子を記録した動画を公開しました。
この冒涜行為に走ったのは、デンマーク系スウェーデン人の過激派の1人、ラスムス・パルダン氏であり、この行動は、スウェーデンや多くのイスラム諸国の人々の抗議を引き起こしています。
ファールス通信によりますと、スウェーデンの首都ストックホルム南部ノルコピング市で市民数百人が17日日曜、パルダン氏によるコーラン焼却というイスラム排斥行動に攻撃する集会を行いましたが、警察による暴力に遭遇しました。
警察は怒りをあらわにした攻撃者を散乱させるため、空中に向け威嚇射撃行い、この中で少なくとも3人が負傷しました。
警察側は、「抗議者らは警察車両に投石し、自動車などに放火したほか、警察の警告を無視した。また、負傷した3人はいずれも軽傷で、病院で治療を受けた後、暴動への参加を理由に逮捕された」としています。
スウェーデンでは、ノルコピングや南部リンショーピン市のほか、首都ストックホルムや他の各都市においても過去3日間、イスラム排斥グループである、デンマークの右翼・ストロームコルス党による今回の侮辱行為への抗議運動が実施されています。
さらに、スウェーデン・エレブルーでも15日金曜夕方、市民による抗議集会が暴力に発展し、これにより警官12人が負傷したほか、4台の車両が放火されました。
スウェーデンの通信社TTは、コーランが15日未明にパルダン氏によって放火された後、同国ストックホルム郊外リンケビー地区で激しい抗議行動が起こったと報じています。
この事件を受け、駐イラン・スウェーン公使がイラン外務省に呼び出され、言論の自由を言い訳に、スウェーデン警察の支援の中で行われた、パルダン氏によるこの冒涜行為への厳しい抗議の意が表明されました。