米国防総省、「ロシアはウクライナで化学・生物兵器を使用せず」
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ロシアはウクライナで化学・生物兵器を使用せず
アメリカ国防総省のカービー報道官が、「ロシアがウクライナで化学兵器、あるいは生物兵器を使用したとされる痕跡は見られない」と語りました。
ファールス通信によりますと、カービー報道官は19日火曜夜、「ウクライナ戦争は続いているが、同国でロシアが化学、あるいは生物兵器を使用したことを裏付ける痕跡は存在しない」と述べています。
ゼレンスキー・ウクライナ大統領は同日、「ロシアはウクライナ攻撃に当たって、国際的に使用が禁止されている兵器を含む各種の兵器を使用しており、この行動を理由として裁判にかけられるべきだ」と主張していました。
ラブロフ・ロシア外相は同日、あるインタビューにおいて、「ロシアは合法な通常兵器のみを使用している」と語っています。
ソ連崩壊後、アメリカはウクライナやジョージア、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、カザフスタンなどの旧ソ連諸国に生物学研究所を設置してきました。
西側諸国は、ウクライナでの特殊軍事作戦でロシアが特殊な生物兵器を使用していることについて矛盾した主張や、ロシアに対するメディア攻撃を続けています。こうした中、アメリカは長年にわたりウクライナで数多くの軍事目的によるバイオ研究所を稼動させています。
ロシア軍のイゴール・クリロフ対化学・バイオ・核兵器防衛司令官はこれに先立ち、「ウクライナでの特殊軍事作戦開始後、アメリカ人科学者らが2019年から2021年にかけて、ウクライナ・ハリコフの精神科クリニックを訪れた患者らに対し、危険な生物学物質・細菌による生体実験を行っていたことが判明した」と語っています。
また、「ウクライナにある米国防総省の生物学研究所から入手した他の証拠資料も、ウクライナ政府が無人機を使用してロシアだけでなく、ウクライナ東部ドンバス地域にも危険な病原体を撒き散らそうとしていたことを示している」と述べています。