カナダ警察が、黒人差別の存在を認める
6月 16, 2022 17:04 Asia/Tokyo
カナダ最大都市トロントの警察総長が、警官らによる黒人への暴力的な対応について遺憾の意を表明し、謝罪しました。
先住民や有色人種への差別・暴力は、アメリカやカナダをはじめとした西側諸国で数十年にわたって続いています。そのため、こうした人たちは西側諸国において最低限の権利しか享受していないばかりか、多くの人が暴力の犠牲となっています。
カナダ政府は、先だって先住民の子供の集団墓地が発見されたことをうけ、13億カナダドル以上を同国西部の先住民に賠償金として支払いました。
フランス通信によりますと、トロント警察総長は15日水曜、巡回中の警官らが黒人に対して暴力的な対応をしたとして謝罪し、警察による差別を訴えた黒人らの訴えを認める、としました。
同国オンタリオ州の州警察は2019年、警官から暴力あるいは武器による対応を受けた市民の人種に関する情報を収集することになりました。
この決定は、ある人権団体が、トロントの人口の8.8%を占める黒人市民が、白人に比べておよそ20倍以上も警官による銃撃を受けている可能性があると表明したことをうけてなされました。