ニューズウィーク紙がバイデン氏に勧告、「サウジ訪問なしでイラン石油を放出させよ」
(last modified Sat, 18 Jun 2022 08:40:55 GMT )
6月 18, 2022 17:40 Asia/Tokyo
  • バイデン氏
    バイデン氏

米紙ニューズウィークは、バイデン米大統領に核合意の復活を勧告し、「米大統領はサウジアラビア訪問ではなく、イランの石油を世界市場に戻すために必要なあらゆる措置を講じるべきだ」と強調しています。

バイデン大統領は、今年7月半ばごろサウジアラビアを訪問し、同国の統治者らと会談する予定です。

ニューズウィークは記事の中で、バイデン大統領のサウジ訪問について、「この訪問については、ひとつの理由しか考えられない。それは、米国内でのガソリン価格の下落に向け、サウジを石油増産に従わせるためのバイデン氏の必死の賭けである」としています。

また、バイデン氏のサウジ訪問を恐ろしい過ちだとし、「サウジによる石油増産と同じ量の石油は、イランとの核合意の復活によって、市場に放出されるということを知っておくべきだ」と記しています。

さらに、「サウジアラビアは、世界の最も無慈悲で権力主義的な政権であり、そのサラフィー派の過激的なイデオロギーは、地域や地域外で暴力を拡大させている主要な要素である」とし、「サウジのムハンマド皇太子は2018年、同国のジャーナリスト・カショギ氏の殺害を命じ、またアラブ圏最貧国のイエメンでは、多くの死亡者を出した意味のない戦争を勃発させている」と伝えています。

続けて、「サウジは、アメリカにとって真っ当な同盟国ではない」とし、「イランは、基本的な権利や市民権の点で、サウジアラビアより良い状態にある、イランよりもサウジを選ぶ道徳的な理由や言い訳は一切存在しない。イランに対するアメリカの怒りは理知的というよりも感情的である」としています。

 


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