6月 06, 2023 16:04 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「できなかった物事はない」です。

ペルシャ語での読み方は、kaar  nashod nadaaradとなります。

文字通りの意味から、本来の意味をご想像いただけた方もいらっしゃるかもしれませんね。このことわざはよく、何かをする前からそれに対し悲観的に捉え、最初から諦めてしまっているような人に対して使われます。

もちろん、そのときの状況や自分の能力や資質から見て、どう考えても明らかに無理と思われる物事もありますが、自分がその気になれば大概のことはできる場合も多く、また最初から努力もせずに諦めてしまっているケースはよくあるのではないでしょうか。

このことわざは、このように最初から諦めてしまうこと、やる前からできないと決め付けてしまう行為を戒める表現です。

日本語でも、「為せば成る 為さねばならぬ 何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」と言われますが、このような気持ちで物事に取り組めば、色々なやり方を試しじっくり時間をかけて取り組むことで成就できる事柄はかなり多いのではないでしょうか。

例えば私自身、子供のころから体が硬くて長座前屈などはとんでもないという状態でした。体が柔らかいのは小さいときから体操とかバレエをやっている人とかで、大人になってからでは体は柔らかくならないのでは、と思い込んでいました。しかし、コロナ前に知人に誘われてヨガの教室に通ったことがきっかけで、これまで6年半以上にわたり毎日1時間ほど柔軟ストレッチを実施した結果、現在では前後左右に180度の開脚ができるようになりました。

何かを成し遂げるには、今すぐでなくとも、また長期間かかっても構わないと思われます。また、本人や周りが気づいていないだけで、知られざる可能性が眠っているかもしれません。最初からできないと決め付けて諦めるのではなく、課題を分散し、日々こつこつと続けていくことで「為せばなる」という結果が得られるケースは多いのではないでしょうか。皆様も是非がんばってください。それではまた。

 


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