12月 07, 2023 16:18 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。イランで現在実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用表現をご紹介する「ペルシャ語ことわざ散歩」、今回は「計算のきれいな人は、人々の財産を共有する」という表現をご紹介してまいりましょう。

このことわざは、ペルシャ語では Addam-e khosh hesaab shariik-e maal-e mardom ast となります。

さて、もう皆様も文字通りの意味から本来の意味を何となくご想像いただけたのではないでしょうか。このことわざはまさに、計算や決済、帳簿などをごまかしたり、さばを読んだりしない人は人々から信頼され、またその信頼性の高さが故に、他人から金品を預かることもある、ということを意味しています。

当然のことながら、自分が金銭を貸したり、品物などの代金を請求している相手がきちんと返済・支払い期限日までに払ってくれれば、次回以降もその人から金銭を貸してほしいと頼まれた時も気持ちよく貸す気になり、次回もまた先に品物を渡して後からその代金を払ってもらってもよいと考えると思われます。

逆に、約束違反が多く借りたものをきちんと返さないような人や粉飾決算に手を出す企業には、誰も金銭を貸そうとせず、信用しないのはごく当然のことでしょう。

では最後に、このことに関するシーア派6代目イマーム・サーデグの金言をご紹介し、今回の締めくくりといたします。

敬虔でありなさい。また、こちらを信用して人が預けてきたもの、他人からの預かり物を確実にその相手に返しなさい。なぜなら、我らの先祖たるシーア派初代イマーム・アリーを殺めた者が私に何かを預けたとしても、私は確実にそれをその人に返すからである

この番組はIRIB イランイスラム共和国国際日本語通信パールストゥデイがお送りしています。

 


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