先日、所用のためイラン中部マルキャズィー州に行ってきました。

この州自体には前にも来たことがありましたが、その時に時間の都合で訪れることのできなかった名所を、今回は訪れることができました。それは、ホメインという小さな市にある、１９７９年のイラン革命の指導者であるルーホッラー・ホメイニ師の生家です。この市がホメイニ師の生誕地であることは知っていました。またこれまでにも、ホメイニ師の著作を読んだり、その人物像などについて研究する機会はありましたが、この著名人の生家を見学できたのは、本当に貴重な経験だったと思います。敷地面積は広く、入り口の前にはいくつものアーチが立っていて、由緒ある旧家を思わせる佇まいを見せていました。ここには２００年前からホメイニ一族が居住していたそうで、実際にホメイニ師が生誕した部屋も見てきました。あまり観光地化していないようで、訪れる人もまばらでした。日本のイラン旅行のガイドブックにも確か掲載されていなかったと思いますが、イランの代名詞ともいえるホメイニ師の生家は、是非観光スポットとしてもっと大々的に宣伝してもよいのではないでしょうか。

2017年1月4日　　山口雅代