2017年5月12日(北川・中村)【音声】
今週の金曜広場もお楽しみください。
●リスナーより 大変ご無沙汰しております。マグロなども養殖されていますが、イランにはどのような珍しい養殖がありますか?ニジマスなどは塩焼きなどにしますか。
●ラジオより
(北川)まずニジマスからお答えしましょうか。中村アナ、イランでよく見かけるニジマスですが、私はフライ以外見たことがありません。社員食堂にはたまにニジマスのフライと香草のピラフが出るのですが。そのほか、こちらのニジマスの調理方法って、何かご存知でしょうか?
(中村)フライというと、パン粉がついているあれですよね。私は逆にフライではなく、唐揚げというのでしょうか、小麦粉をつけて揚げたものをよく見ます。こちらではこの調理法が中心ですよね。料理の本などを見ると、オーブンで焼いたりもするようですがわたしは見たことがありません。
(北川)あと、日本にもあるようですが、イランではキャビアが取れるチョウザメの養殖が行われています。こちらは、お国柄ということで珍しいと思います。
●リスナーより
今日の「イランの食文化」では、イランの特産品であるキャビアについて取り上げられていました。番組で紹介されていましたが、その栄養価の高さには改めてすばらしいと思いました。ただ、キャビアといえば日本では高級品で高嶺の花という感じが否めません。私はキャビアを食べたのは立食のパーティーのときにクラッカーの上に少量のものを載せて食したくらいです。番組で紹介されていたオードブル、パイのレシピを聞いてイラン産のキャビアを食べたくなりました。日本では高級品のキャビアですが、イランでは通常食されるポピュラーなものなのでしょうか。
●ラジオより
(北川)キャビアは我々庶民が買えるような、気軽なものではないです。私も日本では食べたことがなくて、イランに来た際に何かしらの機会で、2回ほど、というところです。1回は20年ほど前、初めてイランを旅行した際に、テヘランで営業していた日本料理店のメニューにキャビアの軍艦巻きがあって、当時は一貫200円程度だったんです。そのときはそこまで強烈な印象はなかったのですが、2回目に日本の大学の先生が、フレッシュなキャビアを持ってきたとき、お相伴に預かったときの経験は忘れられません。
●リスナーより
貴局への希望としては、現代における、イランの若者文化といったことを紹介してほしいと思います。たとえば、若者に人気のある歌手とか知りたいですね。また、以前の放送で、日本のアニメ『一休さん』がイランで人気があったという話がありましたが、そのほかイランで人気のある日本の映画、ドラマ、アニメ、歌といったものはありますでしょうか。
●ラジオより
(北川)日本の映画やドラマ、アニメに関しては、昔の「おしん」ブームもあり、またキャプテン翼などのアニメなどは、世代を超えて親しまれています。テレビでは放送されないものの、アニメの世界名作劇場や宮崎駿監督のアニメ映画などもテヘランのDVDショップで見かけることがあり、一定数のファンは存在すると思われます。
なお、イランの若者が好むポップス歌手の歌は、このコーナーでこのところ頻繁に紹介しています。特に先週お届けしたベンヤミン・バハードゥリーや、最近お届け回数が多いモフセン・イェガーネは、若者に人気のポップス歌手の第1人者というべきでしょう。
●リスナーより
いつも楽しく拝聴しています。先日の放送で、「アラビア語は外国語で」という話題が出ていましたが、ペルシャ語とアラビア語はどのくらい、どのように異なるのでしょうか。ペルシャ文字とアラビア文字の区別がつかないので、違いがどういったものなのか考えにくいのですが、わかりやすい説明のしかたがあるようでしたらお話くださるとと思います。よろしくお願いいたします。
●ラジオより
(北川)ペルシャ語、文字はほとんど同じで、一見すると同じように思えます。単語も共通のものもありますが、ペルシャ語独自の単語を使いますし、さらには文法的な部分でまったく違います。たとえば、語順ですが、ペルシャ語は基本的に、主語、目的語、述語の順ですが、アラビア語は基本、主語、述語、目的語という並びで、ペルシャ語は語順において日本語に近いといえるでしょう。
また、アラビア語には名詞や動詞に、男性形や女性形、双数、つまり2つといった概念があり、この男性形、女性形、双数で動詞などが変わってきます。しかし、ペルシャ語にはこういった概念がありません。
たとえば、私はアラビア語を学びます、という文章では、
ペルシャ語は、マン ザバーネ アラビー ミーハーナムといいます。
この場合、マンが私、ザバーネ アラビーがアラビア語、ミーハーナムは私が学びますという、一人称の現在形の動詞です。
一方、アラビア語は アドルス ロガトル アラビーヤといいます。
アドルスは、私が現在学びますという一人称現在形の動詞で、ロガトル アラビーヤはアラビア語でをさし、これは女性形の名詞です。このように、同じことを言っても、ほとんど共通点がないことがわかります。
また、ペルシャ語のアルファベットにはアラビア語にないアルファベットが4つがあります。たとえば、ペルシャ語でぱぴぷぺぽの音を表す子音のپ、アラビア語にはありません。このため、アラビア語ではパキスタンをバーキスターン、フランスのパリをバーリースとかいったりします。
さて、中村アナ、お子様お二人は学校の授業でアラビア語を勉強する、あるいはされたんですよね。小学校からアラビア語の授業は始まるのでしょうか。大学でも必修科目だったりするんでしょうか。
(中村)さすがに小学校からアラビア語は勉強しません。必修になるのは中学校からです。それから大学では、学部にもよるのでしょうが、ふつうは教養としてのアラビア語はないそうです。アラビア語は難しいのでかなりのイラン人の大学生がほっとしていると思います。小学生はアラビア語は学びませんが、コーランの授業はあります。そこではアラビア語で書かれたコーランを音読し、その下に書かれたペルシア語の意味を暗記しなければなりませんから、全くアラビア語を勉強しないわけではありません。ただ、アラビア語とペルシア語の文字は同じものが多いので全く一からは勉強しなくてもいいのです。
(北川)3月21日からのイランの新年、ノウルーズの期間、学校が2週間ほどお休みになるわけですが、宿題とかでましたか?
(中村)年によって違いますが、イランの文部科学省が発行している「春休みの友」のようなものが出るときもありますし、先生が印刷したプリントが出るときもあります。いずれにしてもたいした量ではありませんので集中してやれば、一日か二日で終わります。内容は学校の授業の復習ドリルのようなものから、変わったものでは、ノウルーズに行ったところを絵に描くとか、お手伝いはできたか、規則正しい生活はできたか、褒められるようないいことをしたかを自分と親が評価するというものもありました。