8月 23, 2018 16:08 Asia/Tokyo

2018年8月24日(北川・福本)【音声】

  • リスナーより

当地では、連日35度前後の暑い日が続いていますが、本日、台風12号が三重県に上陸、直撃しました。大きな被害はなかったのですが、人間は自然には勝てないものと改めて実感しました。テヘランは、高地にあるのに気温は高いのですね。さて、私も名誉証書3級を目指して挑戦したいと思います。私には、少々ハードルが高いです。平日は仕事の都合で、ラジオを聴けないし、週末も必ず受信状態がよいとは限らないからです。受信報告は、インターネット放送でもよいのでしょうか。

  • ラジオより

(北川)今年、イランでも日本の激しい暑さや台風が報じられていました。そのときに会う人ごとに、「日本大変だね、暑くて死者も出ているんでしょ」とよく言われました。台風も、こちらにはあまり来ないので、こちらの人はどういうものか実感できないと思いますが、テヘランで自然災害、というと、砂嵐でしょうか?

(福本)砂嵐ですか。砂嵐は何年も前に一度大きいのに見舞われましたよね。滅多に無い事なので、ネット上に写真や動画が投稿されて、合成写真じゃないの?なんて言われたくらいでした。ですから、テヘランの砂嵐って、毎シーズン備えをしなくては、といった類のものではないように思います。砂嵐の被害が大きいのはむしろ、イラン南部のイラクと国境を接している地域ではないでしょうか。イラク側から舞い込む砂塵によって水道水が濁ったり、外を出歩くにも難義するらしいですよね。テヘランでは、時々大雨によって側溝から水が道路に溢れて車が立ち往生、なんてこともありますがこれも滅多にないことですよね。そういう意味ではテヘランは自然災害が少ない街ではないでしょうか。本当に交通渋滞と冬場の大気汚染さえなければ、といつも思います。

(北川)また、このところ、少しだけ暑さが和らぎましたよね?

(福本)はい、最高気温が体温より高い日が1カ月以上続いていましたが、ここへ来て、35℃前後に落ち着いてきましたね。

  • リスナーより

お久しぶりです。昨日、QSLカードナンバー29-33が届きました。誠にありがとうございます。質問ひとつがあります。貴局からの封筒でテヘラン市郵便局日付「13.3.97」の印章があります。これはイラン暦の1397年ファルヴァルディーン月13日でしょうか。2018年4月になるでしょうか。

  • ラジオより

(北川カードが無事届いたとのことで、ほっとしております。さて、テヘラン市の郵便局の日付が、「13.3.97」になっていたという件ですが、イラン暦1397年まではあっています。ただし、結論から言うと、西暦の2018年の6月で、月の所が3となると、ホルダード月となります。つまり、この場合、イラン暦の1397年ホルダード月13日です。正確に言えば、2018年6月3日、となります。このように、われわれ現地の日本人スタッフも、西暦とイラン暦を両方使っているのですが、福本アナ、たまに混乱することもありませんか?

(福本)混乱ですか?そうですね、西暦は西暦、イラン暦はイラン暦として認識しているので混乱することはないのですが、さきほど北川さん、「イラン暦の三月はホルダード月です」って簡単におっしゃいましたよね。私はこれが苦手で、イラン暦の月が数字で、例えば“6”って書かれている場合、それがモルダード月か、はたまたシャフリーヴァル月か、って今だにぱっと出てこないんですよね。イランでは、確かに西暦、イラン暦、加えてイスラム暦がカレンダーに3本立てで記載されていますけれど、私が見る限り、一番存在感が薄いのは西暦なのではないでしょうか。

 

インタビュー

 

  • リスナーより

今日の金曜広場では、私のお便りと、BCLバイブルの紹介をしてくださり、どうもありがとうございました。この本はBCLの間で好評を博していて売り上げも好調のようでうれしい限りです。今日のインタビューコーナーはメフルダードフェイズアルバービーさんでしたが、今回のサッカーワールドカップの分析やイラン代表チーム、また日本代表の話題などを興味深く拝聴しました。アジアNo1のイランの元代表のメフルダードさんのお話はとても有意義でした。

  • ラジオより

(北川ワールドカップの時期にイランのサッカー関係者から話が聞けるとは、まさに、というタイミングでしたね。

さて、現在、ワールドカップも1ヶ月前に終了し、大きな国際的なサッカーイベントはともかくとしても、イラン国内リーグも、今、リーグ戦が行われているのでしょうか?

(福本)はい、毎週、週末毎に熱い戦いが繰り広げられていますよ。

(北川)イランのリーグ、評価高いですよね。最近日本人選手が移籍したという話を聞いたのですが。

(福本)はい、トラクトールサーズィーに移籍した杉田祐希也選手ですね。トラクトールサーズィーはイラン北西部タブリーズをホームとするチームで、リーグ優勝の経験こそないのですが、近年優勝争いにからんでいるチームなので、杉田選手の活躍も期待しています。先週金曜の試合では、後半から出場していましたね。背番号は24番です。

  • リスナーより

民話の出だしで、むかし、むかしで始まりますが。これは世界共通なのでしょうか。また、私は電気関係の仕事をしているので気になっているのですが、イランの家庭での電気製品の電圧はなんVでしょうか。

  • ラジオより

(北川)浦上さん、お便りありがとうございます。まずはむかし、むかしの件から行きましょう。この言葉、ペルシャ語での直訳はそうではなく、「イェキ・ブード、イェキ・ナブード」直訳すると、「あるものはあり、あるものはなかった」ということになります。ただし、ニュアンスとしてはほとんど「むかしむかし」と翻訳できると思います。

また、イランの電圧は220Vです。日本で買った家電を使うには、変圧器が必要になります。ちなみに、福本アナのお宅で変圧器は使ってらっしゃいますか。私はシェーバーを日本から持ってきたので、シェーバーを充電するとき、どうしても変圧器を使わざるを得ないです。

(福本)はい、我が家でも変圧器使っていますよ。炊飯ジャーですとか、ラップトップパソコンが日本製なので。こちらのプラグの形は日本と違って丸ピン2本なんですよね。

  • リスナーより

いつもありがとうございます。

私はクレタンリラというギリシャの民族楽器を学んでいるものですが、今回の金曜広場の音楽コーナーで、以前演奏したことのある曲Raqs-e Chupi が紹介されていとてもうれしく感じました。ホラーサーン地方の棒踊りの曲だったのですね。ますますイランへの思いが高まりました。これからも音楽や楽器の話題を楽しみにしています。

  • ラジオより

棒踊りRaqse-Chupiですが、以前紹介したときに北川の発音が悪かったのか、日本の盆踊りと間違えられてしまいましたが、盆ではなく、スティックのほうの棒です。これは、長短の棒を互いに打ち合う、いわば剣舞のような伝統的なダンスで、ホラーサーン地方だけでなくて、イラン中部の遊牧民も同じようなダンスを伝統的に行っていたこともあり、イランの広い範囲に存在しているようです。4月に紹介した曲は、イラン音楽の父とも称される、20世紀前半から中盤の音楽家アボルハサン・サバーがこの踊りにインスピレーションを得て作曲した作品です。クレタンリラは、ギリシャのクレタ島の弦楽器で、弓を使って演奏する比較的小型の擦弦楽器です。

  • リスナーより

イランには食べ放題日帰りバスツアーのようなものはありますか。名所旧跡を訪ねるバスツアーはありますか。

  • ラジオより

(北川)食べ放題があるかどうかはわかりませんが、テヘランの近郊の都市へのバスツアーはありますし、また、地方都市においても、現地発のバスツアーのようなものは催行されているようです。この場合、添乗員みたいな人がついて案内してくれるみたいですね。以前、私はこういったツアーを利用して、イラン中部のカーシャーンに行った記憶があります。また、そのほか、飛行機とホテル、ホテル送迎だけというツアープランもあります。これはドバイやジョージア、トルコのイスタンブールやアンタルヤなどの近隣の国々のツアーが多いですね。