ニンジン
今回は、栄養価の高い野菜、ニンジンについてお話し致しましょう。
ニンジンは、二年生の草本植物で、まっすぐな根となめらかな茎を持ち、その栽培は世界各地で行われています。ニンジンは、根と果実と種の部分が利用可能です。ニンジンはまた、水分、脂質、窒素化合物、セルロース、カロチン、ジアスターゼ、また各種のビタミンを含みます。身体への効果としては、血糖値を低下させるインシュリンを含有しています。このため、糖尿病の人は、ニンジンを少量摂取することができます。ニンジンは滋養強壮のための物質や、各種のビタミンを含んでいることから、身体にとって重要な栄養素となっています。
ニンジンを食べると、身体の抵抗力が高まり、排尿、消化器や呼吸器の疾患、慢性的な咳、喘息、寄生虫病など、一部の病気を治す上でも効果的です。また、胆石にも効くと言われています。ニンジンのスープは、胃腸の敏感な乳児によいとされています。美容面では、ニンジンのジュースを顔のマスクとして使うと、肌が明るくなり、透明感が出てきます。生のニンジンを毎日食べると、ダイエットにもよいとされています。ニンジンはβカロチンと繊維質が豊富で、どちらの物質も、癌や心臓病を予防すると言われています。
ニンジンは、その栄養価の高さから、多くの料理に使われています。イランでは、町のジューススタンドにはニンジンジュースが並び、アイスクリーム屋では、アイス入りのニンジンジュースを飲むことができます。
イラン人家庭の多くでは、ニンジンやセロリ、カリフラワー、キュウリ、エシャロット、唐辛子、香味野菜などを一緒にした、酢漬けや塩漬けが作られています。酢漬けは「トルシー」、塩漬けは「シュール」と呼ばれています。これらは、メインの料理の傍らに添えられ、副菜として食べられています。
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