11月 18, 2021 14:30 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「神の棒は音がしないが、それを受けた人に薬はない」です。

ペルシャ語での読み方は、Chuub-e khoda sedaa nadaarad, har kas bokhorad davaa nadaaradとなります。

このことわざは、すでにお気づきのように文章の前半と後半で脚韻を踏んでおり、また最初に出てくる「神の棒」とは、罰を与える時に使う、叩くための棒を意味しています。

即ち、罪を犯した人や悪事を働いた人を罰するに当たって、神はその人が予想もしないところや場所で、また思いがけない手段で何の前触れもなく罰を下し、またその罰が下された人を罰から救う方法がないことを意味しています。

こうした概念は、イスラムの聖典コーランにも出てくるもので、コーラン第3章、アール・イムラーン章、「イムラーン家」第54節にも、「神を信じない敵たちは、策略をしくんだが、神もその報復として彼らに謀略をもって応じた。神こそは最も優れた策略家である」と述べられています。

日本語でも「天罰が下る」という表現がありますが、それがいつどこでどのように下されるかは誰にも予測できず、また過去に自分がしたことの報いを受け、泥沼にはまっているという話はよく耳にするのではないでしょうか。何の前触れもなくめぐってきて、しかも逃れる手段はないがゆえに、天罰の存在に常に心して行動したいものですね。それではまた。

 

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