イラン料理;北部ゴレスターン州の魚料理「キャプール・キャレ」
12月 18, 2021 17:12 Asia/Tokyo
イラン北部ゴレスターン州コルドクーイ郡はカスピ海から程近いことから、この地域の人々の食卓にとって、水産物を使った料理は特別な扱いを受けています。
魚は、健康に非常に良い食材です。よく知られているように、人体にはアミノ酸を生成する能力がなく、食事から摂取する必要がありますが、魚を食べることでも体に取り込れることができます。この地域でよく食べられている魚のひとつである「キャプール」と呼ばれるコイの仲間は、非常に栄養価の高い食材です。中でも、体重管理、高血圧の抑制、目や肌の維持、脳の健康には、非常に良い効果をもたらすとされています。また、血中の悪玉コレステロールや、中性脂肪の1つであるトリアシルグリセロールの軽減、さらに、心筋梗塞のリスク軽減にも役立つということです。
キャプール・キャレは、このキャプールを使った料理で、通常は使わない頭や尾の部分も一緒に調理します。非常に美味しいこの料理は、普通はスープのように単独で、もしくは米飯とともに食卓に出されます。ゴレスターン州の人々、特にコルドクーイ郡に住む人々の間で、この料理は最も好まれる魚料理のひとつとなっています。
キャプール・キャレの材料
- キャプール 400g (内臓やうろこを取った後、尾頭を付けたまま1片10cmほどに切り分ける)
- 玉ねぎ(中) 1個 (皮をむいて半分は薄切りにし、もう半分は摩り下ろす)
- イタリアンパセリのみじん切り 20g
- 油で炒めたにんにく スプーン2杯
- 油で炒めた乾燥ミント 10g
- ざくろペースト スプーン1杯
- 塩、黒こしょう、ターメリック 適量
- 油 適量
作り方
- 水コップ3杯を鍋に入れ、中火にかける
- 沸騰したら、切り分けたキャプールを、塩こしょう、玉ねぎとともに入れ、15分ほど煮る
- キャプールを鍋から取り出して骨を取り除き、再び鍋に戻す
- 油で炒めたミント、にんにく、ざくろペーストを鍋に加える
- さらに15分弱火にかけ、完全に火を通す