1月 28, 2022 15:30 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「死ぬことは1度きり、泣き叫びも1度きり」です。

ペルシャ語での読み方は、Marg yek baar, shiivan yek baarとなります。

このことわざは、人間はひとたび死んで命を終え、またそれに関して周りの人もその時は悲しみにくれ涙を流すけれども、その後もずっとそれを引きずって泣くことはない、ということから、すべてを賭けて何かを行う、或いは何かを決断し、すべてを終わらせた後は運を天にまかせて、その結果が出たときだけはつらいかもしれないが後は何とかなる、という意味合いを示しています。

日本語でも、「清水の舞台から飛び降りる」、「乾坤一擲」といった表現がありますが、ペルシャ語のこの表現は、何かを決断し実行するにあたって、その時は痛い結果や辛さがあるかもしれないが、それはその時だけで後はどうにでもなる、という意味になるようです。

イランでは、お葬式や宗教上の偉人の殉教にちなんで挽歌を朗誦したりするときなど、大人でもオイオイと声を上げて悲しみを表現します。その逆に、結婚式などのお祝いの場では、ダンスや掛け声などで喜びを表します。

全体的に、イランでは日本よりも冠婚葬祭で感情をより大きく表現する傾向があるようです。この点は日本とはかなり違うようですね。それではまた。

 


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