3月 10, 2022 14:49 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回は、マインドスポーツの1つであるチェスから生まれた表現をご紹介しましょう。今回ご紹介するのは「王手」という決まり文句であり、ペルシャ語ではkiish o maatと発音します。

この表現に出てくるキーシュおよびマートのいずれも、王手を意味しています。これは、日本でもよく行われている将棋で の「王手」に相当し、即ち自分の持ち駒である王将、チェスでいうキングが追い詰められてそれ以上動かせなくなり、勝敗がついてゲームセットになることに由来します。

日本語でいう「王手」では、何か大事な物事や記録の達成、獲得まであと一歩という場合に使われる場合が多いようですが、ペルシャ語でこの表現を使う場合は、相手をやっつける、動けない、逃げられないように追い詰める、というニュアンスが強いようです。

なお、イランではチェスが盛んであり、公園には子供用の遊具やスポーツトレーニング用の機材に加えて、石材でできた市松模様のチェスボ-ドが設置されているのをよく見かけます。

最近では、スマホゲームの1つにもチェスが組み込まれており、必ずしも相手がいなくてもチェスができる時代になったようですね。もっとも、本来チェスは冒頭でもお話したようにマインドスポーツでもあり、イランにも特に夏休みなどに子供向けのチェス教室も開催されているようです。

脳のトレーニングにも非常に優れているとのこと、これを機会に私自身も少しチェスについて調べてみようかと思います。それではまた。

 


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