3月 25, 2022 12:30 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「裂け目のないペンでは、うまい字は書けない」です。

ペルシャ語での読み方はKhatt na-nevisad Qalame Bi-shekaaf となります。

現在でもペルシャ書道は葦のペンで行われていますが、ペン先には裂け目がなければなりません。ペン先が裂けていることは欠点のように思われるかも知れませんが、実は不思議なことに、裂け目がなければうまく字が書けないとされています。

このことから、このことわざは、何事も完全無欠ではありえず、またそれは望めないこと、そしてよいことには何か悪いことがつき物であることを意味しています。

世の中も、マイナスとプラスがあって成り立っていると言われますが、このことわざはそうした物事のプラスとマイナスの共存を見事に表現しているといえそうですね。それでは次回もお楽しみに。

 


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