韓国が海自観艦式への参加検討も、旭日旗問題再燃か
(last modified Mon, 22 Aug 2022 11:01:30 GMT )
8月 22, 2022 20:01 Asia/Tokyo
  • 海上自衛隊
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韓国政府が、日本で開かれる海上自衛隊創設70年を記念する国際観艦式への参加を検討していることが明らかになりました。

韓国・ヨンハプ通信がソウルから報じたところによりますと、22日月曜までにこのことが判明した一方、日韓関係が冷え込んでいる中で、日本の帝国主義の象徴でもある旭日旗が掲揚される海自の観艦式への参加を巡り論争が起きる可能性も指摘されています。

韓国軍の消息筋は今回の海自の観艦式への参加について、「参加を検討しているが、確定したわけではない」と明らかにしました。

また、旭日旗問題については、「自衛隊旗は国際的に認められている軍旗で、最近ハワイで開かれた(『環太平洋合同演習』の)リムパックなど海軍と日本の海上自衛隊が参加する多国間訓練でも当然使われた」として、「自衛隊旗を理由に日本の観艦式に参加しないことは合理的ではない」と述べています。

韓国SBSテレビは「帝国主義の象徴」である旭日旗が掲げられる行事への参加は韓国国内で「賛否の論争が避けられない」と報じました。

韓国海軍などによりますと、海自は去る1月、今年11月に開かれる観艦式に韓国や西太平洋の友好国の海軍を招待しました。

日本との関係改善に意欲を示しているユン・ソクヨル政権は日本側の招待を受け観艦式に参加し、海上捜索・救難共同訓練も行うことを前向きに検討している模様です。

日本と韓国による海上捜索・救難共同訓練は17年を最後に行われておらず、韓国海軍が海自の観艦式に参加すれば、2015年以来となります。

また、前回19年は招待されていません。

ただ、自衛隊旗として韓国国民が反感を持つ旭日旗が使われるため、18年に韓国・済州島で開かれた国際観艦式では韓国が日本に対し、旭日旗の掲揚自粛を要請しており、日本は参加を取りやめた経歴があります。

こうした経緯があることから、日韓両国がこの式典で最終的にどのような行動に出るかが注目されます。

 


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