駐アフガン中国大使、「米はアフガン国民の資産を接収」
8月 27, 2022 18:25 Asia/Tokyo
アフガニスタン駐在の王愚・中国大使が、アフガン国民に対するアメリカの制裁や圧力を批判し、「アフガン名義資産の凍結は、アメリカによる歴然としたアフガン国民資産の窃盗である」としました。
アフガニスタンのアワ通信によりますと、王愚大使は記者会見の中で、「アメリカは自らの利益に添った形でアフガニスタン情勢をかく乱している」とし、「アメリカはテロとの戦いにおいても、ダブルスタンダードな対応をとり、これによって各国の主権を侵害している」と語りました。
また、「アメリカはアフガンの独立を無視し、同国領空に無人機を飛行させている」とし、「米はアフガン国民にとって多くの問題を引き起こし、同国から自国軍を撤退させたあと、全くアフガン人に注目せず、同国に対する経済制裁を強化し、その財産を凍結、没収している」と述べました。
アメリカは20年間に渡るアフガン占領の後、2021年8月に現支配勢力のタリバンがアフガン首都カーブルに入ったと同時に、同国から撤退しました。アメリカはアフガンでタリバンが政権を掌握した後、国外にあるアフガン国民の資産およそ100億ドルを没収し、同国に制裁を行使しています。
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