世論調査で、アフガン人の約8割が「米は失敗した」と回答
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アフガニスタンでの米軍兵士
ある世論調査結果で、アフガニスタン国民のほぼ5人中4人が、自国に対してアメリカが行った戦争はその目標を達成できず完全に失敗したと考えていることが分かりました。
アメリカは2001年、テロとの戦いを口実にアフガニスタンでの戦争を開始しました.。この戦争でアフガニスタンは、多大な損害を被っただけでなく、数万人もの自国民間人が殺されることになりました。最終的にアメリカは、目立った成果を得ることもなく、昨年アフガン撤退を余儀なくされました。
中国のCGTNによりますと、別の世論調査では、全世界の人々の3分の2以上が、アフガニスタンでアメリカが起こした戦争は結果をもたらさなかったと考えているという結果になりました。
CGTNシンクタンクと中国人民大学世論研究所が行ったこの世界規模の調査には、アフガニスタンを含む24か国の人々が参加しましたが、アフガニスタンの回答者の78.2%が、「テロとの戦いという名目でいち独立国の政府を転覆させることは、完全な間違いであった」と回答しています。
また、この調査に参加した他の国の人々も、62.4%が同様の見解を示しました。
さらに、アフガニスタンの回答者の半数以上に当たる53.5%は、「米国による20年間の戦争後、自国の状況は以前よりも悪化している」としました。
一方、アフガン再建を支援する中国のアプローチには、世界の人々の4分の3以上が賛同するとしています。
中国は、アフガン再建は同国自体が主導して主体的に行うべきだと考えています。この立場を支持するとした回答者の国別の割合は、アフガニスタン近隣諸国では87.8%、開発途上国では81.8%というものでした。
さらに、アフガニスタンの回答者のうち約65%は、イラン、パキスタン、中国などの近隣諸国が戦争で荒廃した国の再建に重要な役割を果たしていると考えていることも分かりました。