米国防総省が警鐘、「第6世代戦闘機の製造で中国に追い抜かれる可能性あり」
(last modified Tue, 04 Oct 2022 10:28:19 GMT )
10月 04, 2022 19:28 Asia/Tokyo
  • 第6世代戦闘機
    第6世代戦闘機

オンライン雑誌The Diplomatが米空軍のマーク・ケリー大将を引用し、「世界初の第6世代戦闘機をつくる競争は中国の勝利で終わる可能性がある」と報じました。

The Diplomatによりますと、中国は新製品のはるかに迅速かつ効率的な開発によって、軍事開発の分野で米国に急速に追いつきつつあります。

ケリー大将は、「米国ではまだ第6世代戦闘機の必要性に関する議論が行われているが、中国ではすでにその開発が始まった」と述べました。

一方で、米国は開発において中国に数年間リードして快適な状態にあったということです。

The Diplomatはまた、米国が世界で初めて第5世代戦闘機を披露し、2005年12月にその運用が開始されたことに言及し、「ソ連崩壊により、米国は近い将来、自国の戦闘機にライバルはいなくなると信じたが、中国の進歩がその期待を消し去った」としています。

The Diplomatの報告では、2020 年以降、中国は人工知能・AIなどの最先端の軍事技術開発への投資で米国を上回っているほか、米国よりもはるかに急速かつ効率的に新たな兵器システム開発を行っているということです。

米国の第5世代戦闘機F-22の初の試験飛行は1990年に行われましたが、運用が開始されたのはそれから15年後の2005年だったのに対し、中国の第5世代戦闘機J-20は2011年に初飛行を行い、その6年後の2017年には軍に導入されています。

こうしたことを踏まえ、The Diplomatは「どの国が第6世代戦闘機を最初に披露するかは今のところ正確にはわからないが、多くのことは中国がリードしていることを示している」と結論付けています。

これに先立ち、中国がロシアの戦闘機Su-35に独自の第6世代戦闘機を製造する可能性があることが報じられています。

 


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