12月 06, 2022 17:49 Asia/Tokyo

モンゴルで、政府の汚職に対する抗議活動が発生し、大統領宮殿が暴徒化したデモ隊に包囲される事態が発生しました。

モンゴルメディア「News.mn」などによりますと、モンゴルで2450億円相当の石炭が盗まれる事件が発生したと報じられたあと、政府の汚職に対する抗議活動が発生し、大統領宮殿が暴徒化したデモ隊に包囲される事態となっています。

インターネット上には、デモ隊が大統領宮殿に入っていく様子を捉えたとみられる映像も拡散しています。

デモの発端となったのは中国への石炭輸出をめぐり650万トン、18億ドル(2450億円)相当の石炭が「盗まれた」事件です。

これについては、モンゴルの複数の政治家も関与しているとの情報もあり、汚職で腐敗した政権への国民の不満が爆発した形となっています。

この情報が広まったあと、4日日曜には首都ウランバートル市で大規模なデモが発生し、一部の暴徒化したデモ隊が政府の建物に侵入しました。

デモは5日月曜も収まらず、数千人にも膨れ上がったデモ隊が大統領宮殿前の広場を占拠して抗議を続けています。

この暴動を受け、ウランバートルでは非常事態宣言の発令も取りざたされ、モンゴル法務相は非常事態宣言の発令を求めました。

これに対し5日のモンゴル議会では現時点で発令する必要はないと判断されましたが、今後事態が悪化した場合は必要な措置を取るとしています。

また、モンゴル政府は外交ルートを通じて中国当局に事件の捜査への協力を求めました。

中央アジア・キルギスのメディア「CentralAsia」によると、中国当局が事件に関与した政治家の名簿をモンゴル側に引き渡したということです。

 


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