モンゴルの鷲狩猟;伝統保存で観光にも貢献
3月 19, 2023 16:18 Asia/Tokyo
モンゴルでは、鷲を使った狩猟のイベント「鷲祭り」を開催することで、この歴史的伝統を守りつつ観光拡大にも役立てています。
モンゴルのニュースサイト「MONTSAME 」によりますと、モンゴルのカザフ族の伝統であるこの鷲を使った狩猟には6000年の歴史があり、この地の人々は現在でもこれを守り続けています。
モンゴル政府もこの古い伝統を保存するために、毎年春と秋に「鷲祭り」を開催しています。春の祭りは首都ウランバートルの近郊で3月上旬に、秋の祭りはカザフ族が住民の大半を占める西部バヤンウルギー県で11月下旬ごろに行われます。
今年の春の鷲祭りは、ウランバートル観光局とモンゴル鷲狩猟者協会(the Mongolian Eagle Falconers’ Association)の協力により、ウランバートル近郊のツーリストキャンプ場「チンギス・ハーン村」で行われました。
祭りに参加した鷲たちは、人の放した獲物を捕まえたり獲物に見立てた革の道具を取ってくるなどして、その技を披露しました。
ウランバートル観光局のバツフ(Batsukh)氏は、「鷲祭りに参加する人々は年々増加しており、国内外からもさらに多くの観光客を集めている」と説明し、さらに「今年の祭りでは、参加する中小の企業や文化機関の数も増えた」としました。
モンゴルではこの年2回の祭りのほかにも、フード・フェスティバル、騎射国際デー、ウランバートル・ツアーなどの文化イベントが観光客向けに催されています。
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