ユン韓国政権初の国防白書、6年ぶりに北朝鮮を「敵」と表記
(last modified Tue, 06 Dec 2022 09:53:28 GMT )
12月 06, 2022 18:53 Asia/Tokyo
  • ユン韓国大統領
    ユン韓国大統領

韓国が来月刊行するユン・ソクヨル政権初の国防白書の草案で「北の政権と北の軍はわれわれの敵」と記述されたことが明らかになりました。

ユン韓国政権初の国防白書、6年ぶりに北朝鮮を「敵」と表記

 

韓国ヨンハプ通信によりますと、同国の統一部当局者は6日火曜、来月刊行するユン政権初の国防白書の草案で「北の政権と北の軍はわれわれの敵」と記述されたことについて、「北が持つ二重的な性格を総合的に認識することが重要だ」と述べ、同記述が北朝鮮との対話と協力を否定するものではないとの立場を示しています。

これにより、北朝鮮を敵と見なす表記が6年ぶりに復活したことになりますが、今回は「主敵」との表現は用いられていません。

韓国は1995年の国防白書で初めて北朝鮮を「主敵」と表現していました。

しかし、南北に和解ムードが広がったことを受け、2004年の白書からは「直接的な軍事脅威」などの表現に変わり、保守系のイ・ミョンバク政権が発足した08年も「直接的で深刻な脅威」となっていました。

ところが10年に北朝鮮による韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈と韓国・延坪島砲撃が起き、白書には「北の政権と北の軍は敵」との表記が再登場しました。

なお、革新系のムン・ジェイン前政権時代には18年版と20年版で北朝鮮を敵と見なす表現は消え、「韓国の主権、国土、国民、財産を脅かし、侵害する勢力をわれわれの敵と見なす」と記述されていました。

 


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