中国当局者、「我が国とイランは包括的・戦略的関係拡大で意志共有」
-
中国の胡春華副首相
中国外務省報道官が、自国とイランの関係は戦略的かつ包括的であるとしました。
イランと中国の関係はこの数年、経済および政治面で拡大しており、特に2021年3月の25ヵ年包括的共同協力文書の調印により、さらに加速されています。
同文書には、経済や文化の分野におけるイランと中国の二国間協力の展望や可能性が明記されています。
イルナー通信によりますと、中国の胡春華副首相が大人数の通商使節団を率いてテヘラン入りするのに合わせて、同国外務省の汪文斌報道官は12日月曜、「我が国とイランは古くから友好関係を保っており、また戦略的かつ包括的関係を強化・発展させるという意志も共有している」と強調しました。
25ヵ年計画の実施プロセス推進を目的とした、中国政府代表としての胡春華副首相のイラン訪問は、相互尊重と共通の利益に基づいて関係拡大のための大きな一歩を踏み出そうという、両国の真剣な意志を示すものです。
イラン外務省のキャンアーニー報道官も、12日月曜の記者会見において、「我が国と中国との関係は、両国の指導者による政治運営のもと、共通の利益に基づいて拡大しつつある」と強調し、この枠内で中国の高等使節団がイランを訪問するとしました。
汪報道官も記者会見で、中国とイランが長年にわたる友好関係を享受しているとし、「我が国は、イランとの二国間関係の発展と、その新たな進展に向けての同国との対話の用意がある」と述べました。
続けて、自国がイランとともに実践的協力強化やその持続拡大を行っていくとし、今回の胡春華副首相のイラン訪問には、二国の包括的かつ戦略的なパートナーシップを深める上での効果的な役割があると強調しました。
また、「ペルシャ湾岸協力会議の加盟諸国とイランは、すべて中国の友好国である。中国とペルシャ湾岸協力会議の関係も、イランと中国の関係も、いかなる第三者の標的にならない」と説明しました。
そして、「わが国は、ペルシャ湾岸協力会議加盟国がイランとの関係を善隣外交の原則に基づき改善させ、同国とのウィンウィンの協力を行い、ペルシャ湾岸地域の発展と安定のために共に努力できるよう、彼らを支援していく」と強調しました。


