北朝鮮産シジミの産地偽造疑いで、山口の商社などを一斉捜索
12月 21, 2022 18:43 Asia/Tokyo
北朝鮮から日本に不正に輸入したシジミを国産やロシア産などと偽って全国各地で販売したとして、警察は、不正競争防止法違反の疑いで山口県の商社などを一斉に捜索しました。
NHKが報じたところによりますと、山口県下関市の商社「アイコー」や福岡や茨城、埼玉、東京の水産会社などは、北朝鮮から日本に不正に輸入したシジミを各地の水産会社などを通じて国産と偽って販売したとして、不正競争防止法違反の疑いがかけられています。
日本政府は、北朝鮮に対する独自の制裁措置として輸出入を全面的に禁止しています。捜査当局によれば、シジミは北朝鮮から中国や韓国などを経由して日本に不正に輸入されていたということです。
シジミは北朝鮮で取れたものとみられていますが、不正輸入の過程で原産地をロシア産などと偽って、制裁をかいくぐっていました。
捜索先は国内数十か所に上っており、捜査関係者によれば、捜索を受けている商社や水産会社などでつくる国内のネットワークを通じて北朝鮮に資金が流れている疑いもあるとみられています。