米核物理学者、「米の30年にわたる対北朝鮮政策は失敗」
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アメリカの核物理学者が自著の中で、「北朝鮮の核計画阻止を目的とした30年にわたる米国政府の政策のもたらした結果は、単なる失敗だった」と分析しました。
(last modified 2025-06-25T12:06:53+00:00 )
2月 13, 2023 20:31 Asia/Tokyo
  • アメリカと北朝鮮の国旗
    アメリカと北朝鮮の国旗

アメリカの核物理学者が自著の中で、「北朝鮮の核計画阻止を目的とした30年にわたる米国政府の政策のもたらした結果は、単なる失敗だった」と分析しました。

米外交専門誌フォーリン・ポリシーは12日日曜、アメリカの核物理学者で北朝鮮の核施設視察も行ったことのあるジークフリート・ヘッカー(Siegfried S. Hecker)氏が、「要の点: 北朝鮮核計画の内情(Hinge Points: An Inside Look at North Korea's Nuclear Program)」と題した本において、北朝鮮の核計画を阻止することを目的に米政府が30年間取ってきた政策の結果について、失敗以外のなにものでもなかったとしながら、「バイデン米現大統領にとっては、このような政策を見直す良い機会になる」と指摘したことを伝えました。

フォーリン・ポリシーはまた、最近出版されたこの書籍に記された内容について言及しながら、「北朝鮮は常に、自国に対する米国の政策を批判してきたが、これはアメリカでも見解の一致が見られ、有識者らは北朝鮮に対する1994年以降の米戦略が失敗だったと見解を表明している」と説明しました。

これらの識者は、この期間に共和党および民主党から輩出されたアメリカの5人の大統領が、キム・イルソン、キム・ジョンイル、キム・ジョンウンの3世代の北朝鮮指導者に、核計画推進が自分たちの安全にはつながらないことを一度も納得させることができなかった、と認めています。

イラクとリビア、さらに自国の元指導者たちがどのような運命を辿ったかを覚えている北朝鮮は、「核兵器を持っていなければ、これらの国々と同じような運命をたどらないということが、どのように保証されるのか」と、常に論点として提起してきました。

ヘッカー氏の本ではさらに、「明らかな例として、ウクライナが1994年に、ロシア、米国、イギリスの各国政府による安全保証と引き換えに、ソ連時代に作られた核弾頭および戦略爆撃機を放棄して、ロシアに引き渡した。このことから北朝鮮は、ウクライナの現在の戦争もこの核放棄の結果の1つだったと見なしている」と分析されています。

 


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