米韓合同軍事演習に、北朝鮮が反応
(last modified Mon, 06 Mar 2023 11:50:15 GMT )
3月 06, 2023 20:50 Asia/Tokyo
  • 米韓合同軍事演習
    米韓合同軍事演習

北朝鮮外務省が、朝鮮半島で行われる予定の米韓合同軍事演習を中止するよう求めました。

アメリカと韓国は、今月13日から23日まで「フリーダムシールド」と呼ばれる最大規模の合同軍事演習を開催すると発表していますが、これに対して北朝鮮は、太平洋を「射撃戦の場」にすると威嚇していました。

北朝鮮当局はまた、この合同軍事演習が発表されると同時に、「米国とその朝鮮半島地域の同盟国は、挑発的な行動を取ることで、国際的な武器管理メカニズムに疑問を投げかけて見せた」と表明しています。

IRIB通信によりますと、北朝鮮の金善慶(キム・ソンギョン)国際機関担当外務次官は、アメリカとその同盟国が繰り返し軍事演習を行うことに反応しながら、「国連と国際社会に対し、朝鮮半島でのこれらの軍事演習について、ふさわしい断固とした対処を求める」としました。

続けて、「米国と韓国が挑発的発言を行ったり共同軍事演習を実施することは、朝鮮半島の緊張を高めることになるだろう」と指摘しました。

この米韓合同軍事演習実施発表を受けては、北朝鮮当局者らも「米国、韓国、日本がレッドラインを越えることは容認できない」と発言しています。

さらに政治識者らも、この合同軍事演習に対する北朝鮮の反応が深刻で激しいものになると考えています。

韓国国防省は、アメリカと合同軍事演習を実施する目的について、北朝鮮からの核およびミサイルの脅威に対して自分たちの軍事力と示すためだと主張しています。

一方、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)氏は先月、朝鮮半島での軍事演習実施には報復を行うと威嚇し、「緊張を高めている側がその代償を支払うまで、北朝鮮の政策が変わることはないだろう」と述べています。

北朝鮮と韓国は、70年以上にわたり交戦状態にあります。 1950年から1953年にかけての朝鮮戦争は、和平協定が結ばれず停戦という形で中断されたためです。そのような状況を背景に、両国の間では現在、昨年から北朝鮮が類をみない回数のミサイル実験を行っていることで、緊張が激化しています。

 


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