韓国野党議員;「韓国の懸念、日本に伝わった」、処理水放出めぐり
4月 09, 2023 15:46 Asia/Tokyo
韓国野党議員が、福島原発の処理水の海洋放出に関する韓国の懸念が日本に伝わった、としました。
韓国ヨンハプ通信によりますと、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に関する現地視察を行うため日本を訪問していた韓国最大野党「共に民主党」のヤン・イウォンヨン国会議員は9日日曜、「汚染水の海洋放出を懸念しているわれわれの立場が日本社会に明確に伝わった」と訪日成果を説明しました。
同党の「福島原発汚染水対策団」に所属する国会議員4人は3日間の日程で日本を訪問し、8日土曜に帰国しています。
ヤン議員はまたフェイスブックに、ヤフージャパンで「韓国、野党、福島」のキーワードを入れると、260万件以上に検索結果が増えたと投稿しました。
さらに、韓国野党が福島を訪問した記事リンクがメインページに掲載されたほか、同党の立場を取り上げたテレビも多かったと伝えています。
そして、「日本社会でも日本政府と東京電力に対する不信が大きいのに、韓国政府が日本政府に同調する姿勢に失望したとの声もあった。今回私たちが訪日し明確に『違う』と言ったことは意味が大きい」とコメントしました。
加えて、実質的な成果が足りないとの指摘については「多くの人に会えなかったが、象徴性のある人に会ってきた」と主張しました。
対策団は6~8日に日本を訪れ、東京電力に福島第1原発の処理水に関する資料提供を求める文書を伝えたほか、福島現地で地方議会議員、現地住民、診療所関係者の3人と面談しており、10日月曜にも記者会見を開いて、訪日結果を正式に説明するということです。