北朝鮮、「米の軍事演習は核戦争につながる」
北朝鮮が、米韓が行う定例の合同軍事演習を非難し、「このような軍事演習は、水素爆弾を用いた前代未聞の核戦争を勃発させる可能性がある」と警告しました。
ファールス通信によりますと、米キャンプデービッドでの日米韓による首脳会談および、ここで出された北朝鮮と中国に対する挑発的な声明は、北朝鮮の激しい反発を引き起こしています。
北朝鮮政府は現地時間の22日火曜午前、前日から始まった定例の米韓合同演習を非難する一方、このような演習が高い威力を持つ水素爆弾のような核兵器を使う前代未聞の戦争を朝鮮半島で勃発させかねないとして警告しました。
韓国のヨンハプ通信によりますと、この声明では、韓国、アメリカおよび日本がキャンプデービッドでの三者会合で「朝鮮半島での核戦争挑発を具体化・計画化した」とされています。
北朝鮮は、前例のない大規模な核戦争が一刻ごとに朝鮮半島に迫っているとし、「これらの国々の軍事演習は侵略的な性格のものである。おそらく、米国の戦略兵器も使用されることだろう」と明言しました。
この声明は続けて、「韓国とアメリカは、合意文書が署名される前から、この合意にある内容を実施しようとしてきたが、キャンプデービッドでの合意事項が軍事演習で実施されれば、朝鮮半島で核戦争が勃発する可能性は、さらに現実的になるだろう」としています。
北朝鮮は、自国軍が対応を示す適切な時期をうかがっているとし、「数十年も我が国の自主権と人民の生存権を脅かしてきた敵対勢力への懲罰の意志は、撃発の瞬間を待っている」としました。
キャンプデービッドでの日本の岸田首相、韓国のユン大統領、米国のバイデン大統領による会談は、中国の力の増大と北朝鮮の核の脅威に対する同盟構築を目的とした、3カ国の首脳による初の独立した会談となりました。
韓国のユン大統領は21日月曜、北朝鮮の脅威が増大すれば米国、日本との3カ国協力はより強化されだろうと脅迫していました。