英が、アフガンで行われた自国軍の犯罪めぐる捜査を妨害
(last modified Wed, 23 Aug 2023 11:27:11 GMT )
8月 23, 2023 20:27 Asia/Tokyo
  • アフガンでの英軍
    アフガンでの英軍

イギリス政府が安全保障を口実に、アフガニスタンにおいて自国軍の兵士が引き起こした犯罪に関する捜査を妨害しています。

イギリスの法律事務所「Leigh Day」が2022年12月より始めた調査によれば、アフガン駐留の特殊部隊は2010年から2014年にかけて、少なくとも80人のアフガン民間人を殺害しました。

以前の報道では、同部隊の兵士はこのような民間人に対する犯罪を隠蔽するため、殺害された民間人の隣に武器を置き、武装していた者が衝突の末に亡くなったと見せかけるよう工作していた、と伝えられています。

このようなイギリス兵のアフガン民間人殺害については、否定の余地のない証拠が明らかになったことで、同国政府も捜査の開始を余儀なくされました。しかし、当初公に行われることになっていたこの捜査は今、「秘密裡」の形で実施されようとしています。

英ニュース専門局のスカイニュースによりますと、同国の国防省とRMP軍警察は、国の安全保障問題やプライバシーなどを理由に、この捜査を大幅に制限しようとしているということです。

英国特殊部隊がアフガンで行った犯罪の捜査を担当しているジャスティス・ハッドン=ケイヴ(Justice Haddon-Cave)判事はこのほど、「証拠、証言、証人の身分事項は、非公開の場でのみ使用することとし、各メディアや国民には公開しない」とする判断を下したということです。

これに関連しては、以前にも英タイムズ紙が、戦争犯罪捜査の中で捜査官が英ロンドンにある特殊部隊本部を訪れたものの、その前に司令官らは関連ファイルを破棄していたことを報じていました。

 


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