インドが、中国企業との640億円規模の取引を停止 国境での衝突受け
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インドと中国の国旗
インド当局が、中国企業との間で進めていた6億ドル(約640億円)を超える規模の取引を一時停止することを明らかにしました。
米CNN が現地から伝えたところによりますと、インドと中国との間では先ごろ、ヒマラヤ山脈の係争地で軍同士の衝突があり、インド側の兵士20人が死亡しました。
インド西部マハラシュトラ州の当局者は22日月曜、中国企業3社との事業契約を見直していると発表し、打ち切る可能性も含めて契約をどのように進めるのかについて、インド政府から明確な方針を求める考えだとしました。
先週発表されたこれらの契約は準備段階のもので、地方政府が主導する取り組みの一環として、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けたインド経済の回復を促す目的がありました。
成立が危ぶまれている契約の中で最大規模のものは、自動車メーカーの長城汽車との間で結んだ事業提携であり、インド当局によると契約額は5億ドル近くに上るとされています。
その他の契約には、北京に拠点を置く商用車メーカーの福田汽車などが関係しており、同社はすでにインドの電気バス会社PMIとジョイントベンチャーを立ち上げています。
当局は契約の停止によって影響を受ける可能性のあるインド企業を明らかにしていませんが、先週の発表時点では、米ペプシ製品の国内供給業者や有力な不動産開発業者の名前が挙がっていました。
元来、インドと中国の経済的な結びつきは強く、インドにとって中国は最大の輸入相手国であり、また中国の大手テクノロジー企業も、インドで最も力のあるスタートアップ企業に莫大な投資を行っています。
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